とりあえず帰宅してハルカリスタート!
ああ らく…
イージーリスニングを超えたイージーリスニングだろうか。


ネットで検索すると、ビックリするぐらいバッシングされているのに気づかされる。
いわく「へたくそ」と「態度がデカイ」と「豪華なプロデュース陣なんだから売れて当然」
あと「ブサイク」が多くを占めていた。


顔の良し悪しはまあ置いといて、ちょっと気になるのはプロデュース陣うんぬんと技術の点。
リップスライムの別名義O.T.Fをメインプロデューサーに据え、
今作でいえばFPM、かせきさいだぁYO-KING夫妻、SUPERCAR、ライムスター宇多丸
前作でいえばスチャダラ、卓球、ナタリーワイズ…と、並べてみりゃたしかに
それこそそこらの女子高生が無作為に考えついたみたいな面子。


んじゃ他の、それなりのキャリアも実力もあるシンガーなりラッパーに、
これらのプロデューサーをぶつけてみて面白いものができるかっていうと、甚だ疑問。
そもそも人が集まるのだろうか。既にありふれているものだし、新しくないから興味を持たない。
そんなに無難な名曲が聞きたいなら、クラシックでもオペラでも聴いときゃいいのである。
NOWシリーズでもコンプリートしときゃいいのだ。まったく糞食らえだと思う。
いやまあNOWシリーズ何枚か持ってるけどね。いや、まあ、それはそれとして。


いま、ハルカリムーブメントの根底を流れているのは「遊び」の精神だ。
顔の良し悪しはまあ置いといて、
全然未熟だけど、まっさらでピカピカしたエネルギーに満ち溢れたHIPHOP少女達を、
プロデューサー達がお遊び精神で「いじくって」または「いじくられて」遊んでいるのだ。
(ネタにしている というとざっくばらんすぎるだろうか)
そこには常に新しい発見があり、創作活動・芸術活動の根本があるのラ!
ケミストリーをハルカリの代わりに当てはめて考えると、とても解りやすいと思う。
R&Bテイストをベースとした実力派新人デュオに、
豪華なプロデューサーをぶつけました、カッコイイ歌詞です、カッコイイ面立ちです。
…うん、で、何って感じ。
いや、いいんだ。名曲ができるはずなんだ。歌上手いんだしさ。曲もいいんでしょ?
泣けるんだろう?ホロッと来るんだろう?カラオケで練習しちゃうんだろう?
「オレ堂珍ね」「あっオレも堂珍がいい」「ジャーンケーンホーイ!」なんでしょ?
でも俺は絶対にドキドキしないし、ビックリしない。ジャンケンもしない。
「いい曲だね」それでおしまい。


ハルカリは、他人に話したいような「オモシロバナシ」である。
「こういうのがいてさー」と周りの人に広めたくなる、そんな目新しさとプリミティブさ、
冒険にも似たワクワク感を内包した、魅力溢れる大規模ネタプロジェクトなんだと思う。
PUFFYとカブる?いやいやうんまあ ね ウン あっちいって話そうか。